人生に迷った弁護士の備忘録

大手法律事務所に入ったのになかなか合わず、これからの人生に迷っている弁護士の日々の備忘録。書評が多め(の予定)。

「悩む」と「考える」

こんばんは、しゃもじです。

 

今日も今日とて、業務に追われながらも気晴らしに書いていきたいと思います。

備忘録なので、感覚的にはツイッターの長文バージョンみたいな気持ちでやってます。自己満ですね。

自己満って生きていくにはすごい大事だと思っていて、ある意味ちょっとはナルシスト的な気持ちを持って生きた方が人生何かとうまくいく感じはします。何事も自信を持って行動していくことが成功に繋がるというとちょっとかっこよくなりますね。

とはいえ、あんまり自信ばっかり持ってると、ふとした時に自己評価と現実のギャップに気づき、悩むことがある気がします。まあ、今の私なんですけど。笑

今は一応大手事務所にいるのでいいですが、個人で見たら何の市場価値もないなと思い、かなり悩んでいます。若手で大手の中にいる限りは、内部での競争はあるにせよ資本主義社会の競争に巻き込まれることはほとんどないので、ぬるま湯に浸かってる感じですね。いつまで経っても自分の市場価値が上がる気がしません。

大手に行けば新しいことばかりで何か面白いことやこれから進んでいく道も見えてくるかなと入所前は思いましたが、今は入所前よりお先真っ暗という感じで悩みはさらに深くなりました。この事務所にずっといる将来は見えないですし、出たとしてもそのあとの未来も見えません。半年でスキルらしいスキルも身についてないですし(焦りすぎかもしれませんが。)。

自分の市場価値ってなんなんですかね、マーケティングしようにも自分自身がよくわかってない。「さあ才能(じぶん)に目覚めよう」を読んでみたんですけど、これだ!って感じの強みがなくて困ってます。

 

 この本(というか本についてるシリアルナンバーでできる診断)では、自分の強みトップ5が出るのですが、こんな感じでした。

 

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めっちゃ研究者みたいな結果ですね。やっぱ研究者目指せばよかったのかな。。。

昔から物事を深く考えて、分析して、まとめるみたいのは結構好きです。ロースクール時代も受験1年前なのに、刑法のリサーチペーパーを1年かけて書き上げ、大学紀要に載せてもらったりしました。助教になる話もあったのですが、もう少し世の中を広く見てから考えたいなと思い、弁護士になっているというのが現状です。

なので、こう言ってはなんですが、あまり弁護士という職業自体にはこだわりがなくて、もう少し広く、自分が一番この世の中の役に立てる場所ってどこなんだろうなというところは常に悩んでいます。まあ、せっかく弁護士にはなったので、この肩書は今後も生かしていきたいんですけど、なかなかそういう立ち位置も見つからないですね。

 

 

 

ここまでの文章では、「悩む」と「考える」という言葉を少し意識的に使い分けてみました。

この違いについては、「シン・ニホン」でも有名な安宅和人さんの「イシューからはじめよ」の初めのところ(4頁)に書いてありますので、以下で引用します。

 

「悩む」=「答えが出ない」という前提のもとに、「考えるフリ」をすること

「考える」=「答えが出る」という前提のもとに、建設的に考えを組み立てること

 

私が刑法のリサーチペーパーを書いていたときは、完全に「考え」ていました。というか、ある一定の結論を導き出さないと完成しないので、考えざるを得ないという状態でしょうか。

また、司法試験の問題を解く時も「考え」ていたのでしょうね。答案という形ではありますが、一定の答えを作成しようとしているわけなので。

その一方、私が今後のことについて考えているときは大概「悩ん」でいます。答えなんて出るわけないと思ってますね。答えが無数に想定できるというところも悩みに陥っている原因な気もします。

まあ、全く悩まない人間とか人間味がないので怖いですが、悩みすぎはよくないと思います。

最近将来に悩みすぎて先輩に相談していたら、この本を強く勧められて、(2週間ぐらい積本してましたが)読んだところ、今の私がどれだけ「悩む」ことの闇にハマってるかということが理解できました。最近ではこの本を参考にして、自分の将来についてもイシュー度(自分のおかれた局面でこの問題に答えを出す必要性の高さ)と解の質(そのイシューに対してどれだけ明確に答えを出せているかの度合い)を意識して「考える」ようにしています。

 

皆さんも何か悩み事があったら、一度この本を読んでみて、「考える」とはどういうことなのかを学んでみてください(他にもいいことたくさん書いてありますが、書ききれないし、書きすぎるとみなさんが本を読んでくれない気がするので。別に回し者ではありませんが笑)。

 

書いていたら、業務でのイライラがスッキリしたので、今日はこの辺で。

では、また。