人生に迷った弁護士の備忘録

大手法律事務所に入ったのになかなか合わず、これからの人生に迷っている弁護士の日々の備忘録。書評が多め(の予定)。

「問いのデザイン」の思考

こんばんは、しゃもじです。

大分ブログをさぼっていました。別に忙しかったわけでもないですが、なんだか書こうという気持ちになりませんでした。まあ、自由気ままに書きたいときに書くもんだと思ってるのでこんなもんでしょう笑

ブログは更新してなかったですが、本は読んでいたので、ゆるっと紹介しつつ、最近考えていることを書ければと思います。

 

最近は事務所の仕事もボチボチやりつつ、少しずつ将来設計をしていこうと思い、手を動かしたり、人に会ったり(これから会うのもあるけど)して、少しでも将来を具体化しようとしてます。世の中いろいろ厳しいなぁという出来事もあったのですが、やはり今の事務所では味わえないことが外の世界にはあるなと感じられる日々です。

別に今の事務所が悪いとかじゃなくて、自分が純粋な(企業法務)弁護士という職業自体にそれほど興味がないのだろうなという感じです。今の事務所は純粋な弁護士として働いていくなら最高の事務所なんじゃないかとすら思ってます。日本の中でも最高峰の設備・環境で企業法務の多種多様な大型案件を扱い、お金や将来の心配もあまりせずにひたすらに弁護士としての経験を積んでいけるので、これ以上の場所はないと思います。

一方で、いつかのブログにも書きましたが、大手事務所で働くのは「労働者」(Eクワドラント)になることなので、安定しますけど、将来はほぼ決まってます。数年経験積む→留学・出向する→戻ってもう少し経験積む→パートナーになるっていうレールです。(多少の実力主義はあるものの)ある意味、企業の年功序列みたいなもんですね。本当に入ってからも思いますが、一般の大企業と何も変わりません。移籍することもあるかとは思いますが、それも別に転職とあまり変わらないと思います。

こういうのも1つの幸せな生き方なので、とてもいいなと思うこともありますが、私にはちょっと合ってないという感じです。なんでも自分でやりたくなっちゃうんですよね。純粋に弁護士としての仕事のスキルだけを伸ばし続けるということができないんだと思います。なんならもう飽きはじめてます。大した経験も積んでないのに生意気ですね、すいません。

 

前置きが長くなりました。本を紹介するの面倒になってきたので、これで終わりで良いですかね?最近読んだ本を少し紹介したいと思います。

最近読んだ本でとてもよかったのは、安斎勇樹・塩瀬隆之「問いのデザイン:創造的対話のファシリテーション」です。

問いのデザイン: 創造的対話のファシリテーション

問いのデザイン: 創造的対話のファシリテーション

 

 

この本は、ワークショップのファシリテーションについて書かれているのですが、1章から3章ぐらいまでは、問いのデザインについてや問いのデザインに必要な手順の一つである課題のデザインの考え方が書かれており、物事を考える際の参考になることが盛り沢山です。

課題設定の罠(58頁以下)は自分も日々陥っているものばかりで気をつけなければなと思ってます。具体的には、⑴自分本位、⑵自己目的化、⑶ネガティブ・他責、⑷優等生、⑸壮大というものです(これより詳しい内容は自分で読んでください笑)。

あと、問題を捉える思考法(65頁以下)のあたりはよく言われる話かもしれませんが、改めて物事を捉える際にはこのように考えようと思うところでした。こちらも具体的にいうと、⑴素朴思考、⑵天邪鬼思考、⑶道具思考、⑷構造化思考、⑸哲学的思考です(これも詳しくは読んでください笑)。

 

ところで、皆さんは「問題」と「課題」の違いってわかりますか?こちらの本では、以下のように定義しています。

 

「問題」の定義(49頁)

何かしらの目標があり、それに対して動機づけられているが、到達の方法や道筋がわからない、試みてもうまくいかない状況のこと

 

「課題」の定義(58頁)

関係者の間で「解決すべきだ」と前向きに合意された問題のこと

 

考えてみると、これも確かにそうだなあと思う一方、1人で問題を抱え込んでる場合はどうやって課題を設定していくのだろうという疑問を持ってます。まあファシリテーションの本なので、1人で考える場合が考慮されていないかもしれませんが。個人的には私が前座で書いた今の事務所への違和感(?)は明らかに「問題」な気がしていて、それを今いろんな人に会ったり、自分で具体的に手を動かして可視化することで「課題」にしようとしている的なイメージなんですよね。ちょっと定義とずれてる気がしますが。

 

まだ漠然としか考えていないので、全然思いつきなのですが、前回紹介した「イシューからはじめよ」の「イシュー度」と「解の質」的な考え方を組み合わせるとこの辺ももうちょっと整理されそうな気がします。

 こうやってみると、この2冊の表紙デザインめっちゃ似てますよね(色だけ)。

この辺まとまったらまた書きますね、いつまとまるか知りませんが。笑

 

かなり雑多な感じになってしまいましたが、今日はこの辺で。

では、また。