人生に迷った弁護士の備忘録

大手法律事務所に入ったのになかなか合わず、これからの人生に迷っている弁護士の日々の備忘録。書評が多め(の予定)。

ひとりで生きていたならば

こんばんは。しゃもじです。

 

ブログのタイトルですが、SUPER BEAVERの曲名です。中条あやみ主演映画『水上のフライト』の主題歌だそうです。

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ビジュアルとは裏腹に(と言っては失礼かもしれませんが)、歌詞がかなり深いですね。

まさしく、エモい曲です。全体的に素晴らしいのですが、特にいいなと思ったところを引用します。

 

悔しくて 哀しくて 虚しくて 苛立つ夜は
それでも 愚痴では 明けやしない 理不尽でも
悔しくて 哀しくて 虚しくて 苛立つだけで
終わらせることが 何より 悔しいよな

たった
ひとりで生きていたならば こんな気持ちにならなかった
ひとりで生きていたならば 理不尽も許せたかもな
ひとりで生きていたならば ひとりで生きていないから
悔しさ込み上げるほどの 「大切」に出会えたんじゃないか
こだわって生きると 今一度言い切るよ
原動力はずっとひとりで生きていないこと

 

私は「理不尽」が一番嫌いです。社会で大した経験もしていないですど、それでも理不尽なことは多々ありましたから、これからもっともっとあるんでしょうね。

理不尽な扱いを受けるのは気に食わないですし、心に大きな傷を負うこともありますが、相手側に文句(クレーム)を言って、それを改善させる余地があるなら、まだそれも軽減される余地があると思っています。もちろん、一番いいのは、理不尽がなるべく無くなることですが。

 

すごく昔の例を出すと、中学生の時、定期テストカンニング疑惑をかけられたことですかね。

中学生の時は地元の公立中学でしたが、成績はそこそこ良くて(自慢ではない)、そのテストの時は、初めて校内で1位になりました。結果が出たあと、よくわかりませんが、歴史のテストで私がカンニングをしたという噂が校内中に広まり、周りの同級生からはほとんど話しかけられなくなりました。

この時は先生に呼び出されて、カンニングしてないことを説明したら、先生も私の言うことを信用してくれたため、疑惑は晴れて解決したのですが、噂をしていた同級生とは完全に仲悪くなりました(それまでは結構友達多いと思ってたんですけどね・・・。)。

この時から、私は人というのはあんまり信用できないし、理不尽なことをいつしてくるかわからないから、本当に信用できる人と以外はあまり深く関わらないようにしようと考えるようになりました。この件に関しては、幸い先生が味方(?)についてくれたので、大した心の傷を負うことはなかったので、よかったですが。そのおかげで、高校、大学、大学院は特にこの事件のことをあまり意識せず、楽しい学生生活を送れました。

とはいえ、この時に感じた「何か」は未だに心に残ってますし、どこかに心の傷があるのかもしれません。

 

こういう経験もあり、世の中の理不尽を少しでもなくしていきたいなという気持ちはどこかにあります。この潜在意識があったからこそ、弁護士になったのかもしれません。

 

そういえば、お読みいただいているみなさんは、先ほどの私の例を見て「いじめ」に当たると思いましたか?最近は、山崎聡一郎さんの「こども六法」のブームもあり、このあたりの議論にスポットが当たる機会も多くなりました。

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この辺の問題は、修習生の時にお世話になった先生がかなり関心を持って取り組んでいらっしゃったので、いろいろ見せていただいたことがあるのですが、それらの取り組みは私もやってみたいと思うことが多くありました(例えば、各弁護士会で学生を対象にいじめの予防授業ということをやっていたりしています。)。私はまだまだ勉強不足で、この分野について多くを語るほどの知識を有していませんので、これからもっと勉強していかなければならないと考えています。

一冊だけ、その修習でお世話になった先生に勧められた本を紹介します。森田洋司先生の「いじめとは何か」という新書です。

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森田洋司先生は、いじめの研究者で知らない人はいないレベルの超有名人です。このような方が、いじめ問題について比較的わかりやすく解説する新書です。「いじめ」という言葉の定義がそもそも難しいのですが、そのあたりも詳しく解説されています(お時間ある人はいじめ防止対策推進法2条の定義とかも見てみてください。)。

 

こういう勉強をするのは、前回のブログで書いたところでいう「絶え間ない学習と奉仕」を自分自身ものすごく感じますし、自分ってこういうことをやりたいのかなと最近はかなり思ってます。先ほども書いたように、世の中の理不尽を少しでもなくしていきたいなという気持ちはありますし、理不尽に反論するお手伝いも出来たらすごくいいですし。

なので、こういう方面の仕事が出来たら幸せなのかもしれません。いじめ問題もそうですが、世の中の理不尽に立ち向かったり、力が強くない方の味方をするのが私は好きみたいです。今の事務所はそういう仕事が正直あまりないので、なんか違うのかなと思ってしまってる気もしてます。

 

今日もいつも通り、あまりまとまりがないので、この辺で終わりにします。

では、また。